No.5【短くてせっかちな福音書】

◆ 4月はいわゆる「テーマ説教」をさせていただきましたが、今日からは、マルコ福音書の「連続講解説教」が始まります。もちろん、途中で他の箇所の「講解説教」や「テーマ説教」が挟まることもありますが、基本的には毎週続けて、この福音書を読んでいきたいと思っています。このコラムでもときどき、マルコ福音書の豆知識なんかをお話できればと思います。

◆ マタイは28章、ルカは24章、ヨハネは21章ありますが、マルコはなんとお手軽な16章!お時間があればぜひ一度、最初から最後まで一気に読んでみてください。一気読みすることでしか見えてこない、全体のメッセージがあります(聖書の書物はどれもそうなんですが)。〈聖書プロジェクト〉がYouTubeに載せている「マルコの福音書 概観」もオススメです。

◆ ちなみに、マルコは「すぐに(εὐθὺς(エヴシス))」という言葉が好き(?)らしく、「それからすぐに…」「それからすぐに…」という感じで、40回もこの言葉を使っています。「どうしてそんなにせっかちなの?」と思うんですが、ペテロから聞いた話をもとにマルコが書いたという経緯を考えると、なんとなく納得がいく気がします。ペテロは相当せっかちでおっちょこちょいだったので…。イエス様はたぶん、ペテロのそういうとこが大好きだったんだと思いますが。