No.42【サタン、悪魔、悪霊】

◆今日の聖書箇所には「汚れた霊」が登場します。彼らの別名は「悪霊(デーモニオン)」です。「この世界のすべてを神様が造ったなら、なんで神様は悪霊を造ったの?」とも思います。このことは聖書に詳しく書かれていないのですが、元は「御使い=天使(アンゲロス)」として造られたのだと思われます。神様に反逆した天使たちが「悪霊」になったというわけです。

◆この悪霊たちの親玉が「悪魔(ディアボロス)」です。彼の別名は「サタン」で、“敵対者”という意味です。サタンもおそらく、もともとは天使として創造されたのですが、その高慢のゆえに堕落したのだと考えられています(イザヤ14:12を根拠とする人もいます)。ヨハネの黙示録20章2節に出てくる「悪魔でありサタンである古い蛇」という呼び名は、創世記3章でエバを誘惑した「蛇」の背後にもサタンの力があったことを示唆しています。

◆「悪霊」とか「悪魔」と聞くと、なんだか不安になってしまう人もいるでしょう。でも、心配する必要はありません。「光は闇の中に輝いている。闇はこれに打ち勝たなかった」とヨハネ福音書1章5節にあるように、イエス様を信じる人を悪魔は支配できないからです。ちなみに、「悪魔は人間をどう誘惑するのか」に興味がある方(対処法を知りたい方)には、 ナルニアで有名なC.S.ルイスの『悪魔の手紙』がオススメです。怖い書名ですが、面白い。