No.79【世界からの救い?世界の救い?】

◆TCUで聖書を勉強する前は、キリスト教の救いは“世界からの救い”だと思っていました。「地上(この世)から天国(あの世)に行って永遠に暮らす」ことが救いだと考えていました。ところが、本当の救いとは、“世界からの救い”というより、“世界救い”だと気づきました。

◆たしかに聖書には、「世の終わり」(第一コリント10:11)とか、「天地は消え去る」(マルコ13:31)とか、「地と地にある働きはなくなる」(第二ペテロ3:10)などと書かれているので、若かりし頃の(?)僕は、「地球は滅びて天国に行くんだな」と素直に思っていたわけです。さらには、「天の故郷」(ヘブル11:16)とか、「私たちの国籍は天にあります」(ピリピ3:20)などの言葉からも、「いつか地球が滅びて天国で永遠に暮らすんだ」と想像していました。しかし、聖書の研究を進める中で、そのような自分の理解は誤解だったと気づいたんです。

◆一つ一つの聖句については、次回以降のコラムでお話したいと思います。ただ、何よりもまず確認しておきたいことは、私たちの“主の祈り”が、「御国に行けますように」ではなく、「御国が来ますように」だということです。“世界からの”ではなく、“世界救い”なのです。