No.123【弁証論⑪:“みんな罪人”は事実か?】

すべての人が罪を犯したので死がすべての人に広がった(ローマ5:12)と聖書は語りますが、それは事実でしょうか?「一度は嘘ついたことあるよね?だからみんな罪人なんだよ」という答えも聞きますが、小さな嘘を死罪とするほど、短気な神様ではないはずです。

◆「自分は善人だ。誰も傷つけたりしないし、迷惑もかけていない。なのに死罪だなんて!」と主張する人もいます。しかし聖書が語る“罪”とは、誰かを害する“積極的な罪”だけでなく、誰かを助けるための力を神様から与えられているのに何もしない“消極的な罪”でもあります。〈『主よ。いつ私たちは、あなたが空腹であったり、渇いていたり、旅人であったり、裸でいたり、病気をしていたり、牢におられたりするのを見て、お世話をしなかったでしょうか。』すると、王は彼らに答えます。『まことに、おまえたちに言う。おまえたちがこの最も小さい者たちの一人にしなかったのは、わたしにしなかったのだ。』〉(マタイ25章44-45節)

◆「誰も傷つけていない」と言う人は、実は人を避けているだけだったり。本当の“善人”は、自分の“消極的な罪”のせいで助けを得られない人々がいることを自覚し、反省し、努力する人でしょう。そして、その努力には必ず限界が来る。だから、神の赦しと導きが必要なのです。