No.131【最初のカトリック教皇は?】

◆カトリック教会の今の教皇はフランシスコさん(本名は「ホルヘ・マリオ・ベルゴリオ」)で、第266代の教皇です。では、第1代の教皇は誰でしょうか?


①ヨハネ
②ペテロ
③パウロ

◆正解は……②でした!マタイの福音書16章18節に次のようなイエス様の言葉が書かれています。「そこで、わたしもあなたに言います。あなたはペテロ〔岩男〕です。わたしはこの岩〔ペトラ〕の上に、わたしの教会を建てます。」カトリック教会ではこの箇所を根拠として、初代教皇はペテロだと定めているわけです。(ちなみに、ペテロの本名は「シモン(シメオン)」)

◆カトリックに猛反対していた頃のプロテスタントは、「イエス様が仰った〈岩〉とはペテロのことではなく、16章16節のペテロの信仰告白(“あなたは生ける神の子キリストです”)のことだ!」と主張していましたが、イエス様は「ペテロ」と「ペトラ」を“掛けて”いるので、〈岩〉はやはりペテロのことでしょう。問題はむしろ、“教皇不可謬説”(教皇としての正式な決定に間違いは無い)というカトリックの教義です。ペテロの真骨頂も、教会の真骨頂も、“間違えないこと”にではなく、“間違えても悔い改め続けられること”にあると思うのです。