No.133【「ハロウィン」と「諸聖人の日」】
◆毎年10月31日の「ハロウィン」は、なぜ10月31日で、なぜ「ハロウィン」なのでしょうか? かぼちゃで作る「ジャック・オー・ランタン」は古代ケルト文化に由来し、お菓子をねだる「トリック・オア・トリート」はスコットランドの物乞い文化に由来するとも言われますが、10月31日という日付と、「ハロウィン」という名前は、キリスト教に由来しているようです。
◆カトリック教会では毎年11月1日を「諸聖人の日」(All Hallows Day)と定めています。なので、10月31日は「諸聖人の日の前夜」(All Hallows Evening)ということになります。(「クリスマス」の前夜が「クリスマス・イヴ」になるのと同じですね。)これが訛って、Hallow’s evening → Hallow's even → Hallowe’en となった、というのが定説のようです。
◆キリスト教ではハロウィンを祝いませんが、私たちプロテスタントにとっては、「聖人」という概念を思い出すきっかけになるかもしれません。カトリックの“聖人崇拝”に反対するあまりにプロテスタントが失った、“天に召された信仰の先輩たちの生き様から学ぶ”という意味での「聖人」概念を取り戻すのです。本日午後の“墓前礼拝”も大切にしたいと思います。