No.142【「アドベント」「クリスマス」「エピファニー」】
◆「アドベントっていつからいつまで?」と聞かれたら、「11月30日に一番近い日曜日からクリスマスまで」が正解です。では、「クリスマスっていつからいつまで?」と聞かれたら、みなさんはどう答えるでしょうか?「12月24日の日没から12月25日の日没まで」も正解でしょう。でも、一年に一度のクリスマス、たった24時間で終わってしまうのでしょうか?
◆世間では、12月25日が過ぎればあっという間にお正月ムード。教会でもそんな感覚になりがちかもしれませんが、実は教会暦では、クリスマス(降誕節)は1月6日まで続くのです。24時間限定の“降誕日”だけではなく、2週間の“降誕節”も含めて、教会の“クリスマス”です。
◆1月6日の「公現日(Epiphany)」。元々は、イエス様が洗礼を受けて「神として世に公に現れたこと」を記念する日でした。しかし、「洗礼を受ける前からイエス様は神なんだから、誕生から祝うべきだ」という話になり、やがて1月6日は〈博士たちの来訪〉〈イエス様の洗礼〉〈カナでの最初の奇跡〉など、様々な場面での「公現」を祝う日となったのだそうです。この“公現日”を迎えるまでは、クリスマスツリーは「出しっぱなしだよ」とは言わせません!