2025年2月

週報コラム
No.150【ChatGPTと神義論】

◆求道中のKくんから、生成AIの便利さを逆伝道(?)されて、時々使うようになりました。先日は ChatGPT というAIに、「なぜ神は、今すぐにこの世界の悪を滅ぼさないのですか?250文字以内で教えて」と無茶振りをしてみ […]

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聖書の説教
マルコ14:36「全能の父なる神」(使徒信条③|宣愛師)

・・・・・・「なぜ、“母なる神”ではなく“父なる神”でなければならないのか。神を“父”と呼ぶことによって、男女差別や男尊女卑が助長されてしまうのではないか。神を“父”と呼ぶことは、家族の中で一番偉いのは父親だという、家父長主義の負の遺産ではないのか。」たしかに、聖書が書かれた時代というのは、女よりも男のほうが偉いと言われる時代、そして家族の中で一番偉いのは父親だ、と言われる時代でした。しかし聖書が神を「父なる神」と呼ぶのは、男尊女卑の影響を受けたからでも、家父長主義を大切にしているからでもありません。むしろその逆です・・・・・・

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週報コラム
No.149【「では、神はいつ生まれたのか?」】

◆先週の説教では、「ビッグバンの前には何があったのか?」という問題を取り扱いました。そして、「宇宙の始まりを神様抜きで説明するのは難しい」というお話をしました。すると、この説教を聴いたHくんが後日、こんな質問をくれました […]

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聖書の説教
ヨハネ5:19-30「死からいのちに」(まなか師)

・・・・・・以前、ある方と話していたとき、冗談半分だと思いますが、こんなことを言われました。「いのちのある教会なら通い続けてみたいけど、いのちのない教会はちょっとなあ」。……教会とは、建物のことではなく、私たち一人ひとりのことですから、「いのちのある教会」があるとすれば、「いのちのあるクリスチャン」がいるということになるのでしょうか。「いのちのあるクリスチャン」とはどんな人でしょうか。元気があって、健康で、楽しそうに生きている人が、「いのちのある人」なのでしょうか・・・・・・

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週報コラム
No.148【使徒信条とグノーシス主義】

◆「グノーシス主義」と呼ばれるキリスト教の異端があります。その特徴は“霊肉二元論”です。「霊(=霊的存在)は真の神から生まれ、肉(=物質的存在)は偽りの神から生まれた」という思想です。「だから、この肉体という牢獄を抜け出 […]

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聖書の説教
創世記1:31「天地の造り主」(使徒信条②|宣愛師)

・・・・・・現代社会、特にこの日本という国では、「天地の造り主」を信じる人は多くありません。神が造ったのではなく、ビッグバンという大爆発によって始まったのだ。そして星たちが誕生し、太陽が誕生し、地球が誕生し、そこに生物が誕生し、豊かな自然が育まれ、やがて人間が誕生したのだと、学校の教科書に書かれています。しかし、教科書があまり真面目に取り扱おうとしない問いがあります。それは、「ビッグバンの前には何があったのか?」という問いです・・・・・・

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週報コラム
No.147【使徒信条:教会のシンボル】

◆ Symbolum Apostolorum(使徒信条)というラテン語は、「使徒たちのシンボル(象徴)」とも訳せる言葉なのだそうです。平和の象徴は鳩、勇気の象徴は獅子、知恵の象徴は梟。教会にも様々な象徴がありますが、最も […]

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聖書の説教
ローマ10:1-11「われは信ず」(使徒信条①|宣愛師)

・・・・・・ローマ帝国の人々は皆、「カエサルこそが主である。カエサルこそがこの世界に真の平和をもたらす」と信じていました。それ以外の考えは許されない社会でした。そのような世界の中にあって、「私は、カエサルではなく、イエス・キリストが主であると信じる」と告白するのです。「われは信ず」という告白は、ローマ帝国という大きな「私たち」の中から、一人「私」という存在が一歩外に出て、新しい世界に飛び込むということを意味していました・・・・・・

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