No.155【八木重吉:イエスの名を呼ぶこと】
◆四角い枠にぎっしり書かれたコラムもいいですが、たまには“余白の美”もいいものです。(書く時間が無くなっただけですが。)今週は八木重吉という詩人が詠んだ、「イエスの名を呼ぶこと」(『貧しき信徒』97頁)という詩をご紹介します。ぜひ味わってみてください。
イエスの名を呼ぶことイエスの像を心に描くこと
イエスについて人に述べること
出来る限り人をゆるし人にやさしくし
素直な瞳をもちつづけること
そういうことを趣味にしたい
結局いつもそこへ考えが落ちてゆくようにしたい
ものの尺度がそこへ落ちてゆく様にしたい
イエスに近づくために最後の一銭を支払うことが出来るようになりたい