No.208【「足を洗わせてくれない?」】
◆先日、妻から突然「ねえ、足を洗わせてくれない?」と言われました。「クレームか? 僕がくさいのは脇だけのはずなのに」と内心焦りましたが、数秒後に全てを理解しました。「ああ、説教の箇所が“洗足”だもんね」―――ということで、服を着たまま浴室に連行され、ズボンの裾をまくり上げさせられ、少し汗ばんでいた足を綺麗に洗ってもらったのでした。
◆そんなちょっと大げさなことがあったわけなので、きっと今日の説教の材料に使われるのだろうと思っていました。「先日、試しに夫の足を洗ってみまして……」みたいな感じで。ところが事前に読ませてもらった原稿には、「夫」の「お」の字も登場しない。「えっ、僕の足を洗った話は?」「まあ、べつにいいかなと思って。」ひとりでソワソワしただけでした。
◆「足を洗う」という日本語は、「悪事をやめる」という意味にもなります。自分で自分の「足を洗う」のは難しいものです。僕は立ったままでシャワーを浴びるのですが、一番洗いにくいのは足です(座ればいいだけの話ですが)。妻に洗ってもらいながら、くすぐったいけど楽だな、と思いました。足を洗いたい時は、だれかの助けを借りるのが良さそうです。


