No.212【二つのフェミニズム】

◆女性の権利を守る「フェミニズム運動」には、“平等派”と“差異派”という二つの学派があると言われています。“平等派”フェミニズムは「女性も男性と同じように活躍できる社会」を志し、男女雇用機会均等法の制定などに貢献しました。他方で“差異派”は「男性とは異なる女性の役割が尊重される社会」を目指して、産休制度の充実などに影響を与えてきました。

◆たとえば“平等派”の与謝野晶子(1878-1942年)は、“女性は国家からも夫からも経済的に自立すべきであり、妊娠や出産の際にも国家の保護に頼るべきではない”と主張しました。この意見に対して、“差異派”の平塚らいてう(1886-1971年)は、“女性は母親になることで社会に貢献するのであり、出産前後などに保護を受けるのは当然の権利だ”と主張しました。

◆盛岡みなみ教会の今月の月間聖句は、「夫たちよ、妻が自分より弱い器であることを理解して妻とともに暮らしなさい」(第一ペテロ3章7節)です。「弱い器」という表現は時代遅れと非難されるかもしれませんが、少なくとも“差異派”の人々には理解してもらえるはずです。性別の違いに限らず、それぞれの賜物を尊重し合える教会を目指して歩みたいと思います。