No.14【参議院選挙と改憲問題】

◆ 来週の日曜日(7月10日)は、参議院選挙の投票日・開票日です。今回の選挙の争点は、〈景気・雇用〉〈外交・安全保障〉〈教育無償化〉など多岐にわたりますが、キリスト者として特に注目したい争点は〈憲法・改憲〉です。もちろん、“改憲”と言ってもさまざまで、〈自衛隊の保持を明記するかどうか〉〈緊急事態条項を書き込むかどうか〉〈天皇を元首として定めるかどうか〉など、いろんなポイントがあります。みなさんはどう考えますか?

◆ 今回の選挙では125議席が争われますが、そのうちの82議席を“改憲勢力”(自民・公明・維新・国民民主など)が獲れば、「選挙後できるだけ早いタイミングで改憲原案を国会に提案」という流れになるでしょう(自民党・茂木幹事長の発言)。これは小さなことではありません。

◆「牧師や伝道師が政治を語るのは“政教分離”に反するのでは?」という意見もあります。たしかに、牧師たちが特定の政治思想を教会員に押し付けるとすれば問題です。しかし、本来の“政教分離”とは、〈政府が宗教によって国民を優遇・差別することの禁止〉であって、〈宗教が政府を監視・批判することの禁止〉ではありません。イスラエルの預言者たちも、私たちの主イエスも、王や大祭司が暴走しないようにと、御言葉を語り続けていたのです。