2023年10月
No.82【「天地は消え去ります」?】
◆「天地は消え去ります」(マルコ13:31)というイエス様の言葉は、“地球はいつか消滅する”という意味に誤解されがちです。しかし、マルコ13章は“地球滅亡”ではなく“エルサレム滅亡”の予告です(1-4節参照)。さらに「天 […]
マルコ11:1-11「子ろばに乗った王」(宣愛師)
・・・・・・エルサレムという町は、世界史において最も頻繁に戦争の舞台となった町なんです。エルサレムという町を巡って、世界中の人々が争い、馬や戦車を走らせた。そのエルサレムに、イエス様がやって来られました。世界で最も重要であり、そして最も危険な都に近づいて来られた。世界一危険な町で、イエス様は何をなさろうとしていたのか・・・・・・
No.81【「国籍は天にあります」?】
◆「私たちの国籍は天にあります」(ピリピ3章20節)と聞くと、“死後は天でのんびりしよう”みたいなイメージを持つかもしれません。しかし、この言葉が送られたピリピという町は、“ローマに国籍を持つ人々がローマ文化を持ち込んで […]
マルコ10:46-52「あの人を呼んで来なさい」(宣愛師)
・・・・・・小さな子どもたちだけではありません。知的障害を持つ方々の中にも時々、礼拝中に叫び出したりする方がいます。ほかの皆が静かに座っている中で、「アーメン!アーメン!」と叫んでしまう。「イエス様!ハレルヤ!」と叫んでしまう。私たちは、そういう人たちが礼拝に来たらちょっと困るなあ、と思うかもしれません。もしくは、どうやって静かにしてもらおうか、ということばかり考えるかもしれません。でも、イエス様はそうではない・・・・・・
No.80【「世の終わり」って何?】
◆聖書の中に「世の終わり」という言葉が出て来ると、“地球滅亡”のような光景を想像するかもしれません(マタイ13章39節や第一コリント10章11節など)。しかし、これらの箇所で「世」と訳されているギリシャ語 αἰών(エオ […]
ヨハネ3:31-36「天から来られる方」(まなか師)
・・・・・・初めて福音を聞く人にとって、福音の言葉がまるで外国語のように聞こえる、ということもあります。皆さんにも経験があるかもしれません。「神は罪人を愛しています」と言われても、最初はそれがどういうことか分からなかった。何のことだか理解できなかった。もし、「神は正しい人を愛しています」という「地のことば」であれば、理解しやすかったかもしれません。でも聖書は「神は罪人を愛しています」と語る・・・・・・
No.79【世界からの救い?世界の救い?】
◆TCUで聖書を勉強する前は、キリスト教の救いは“世界からの救い”だと思っていました。「地上(この世)から天国(あの世)に行って永遠に暮らす」ことが救いだと考えていました。ところが、本当の救いとは、“世界からの救い”とい […]
マルコ10:35-45「仕えられるためではなく」(宣愛師)
・・・・・・私とまなか先生は、今は「牧師」ではなく「伝道師」という立場で働いていますが、「牧師」と「伝道師」の最も重要な違いは何かと言えば、それは、“伝道師には洗礼式と聖餐式を執り行うことができない”ということです。……どうして伝道師には、この二つの儀式を行うことが許されていないのでしょうか。その理由については、いくつかの観点から説明できるとは思いますが、今日のみことばをもとに考えることも良いだろうと思います・・・・・・
No.78【“信教の自由”とは?】
◆昨日のオンラインセミナー〈『宗教2世』問題から考える:教会教育と信仰継承〉の中で、次のような質問がありました。「子どもたちの“信教の自由”を守ることと、子どもたちにもキリスト教の信仰を持ってほしいと願うこととは、矛盾す […]
マルコ10:32-34「先立つイエス」(宣愛師)
・・・・・・先週は、東北宣教区のフェローシップ聖会のために仙台に行った後、高速バスに乗って新潟に帰省しました。実家に着くと、母が「この本読んだ?岩手県の話だよ」と言って、一冊の本を渡してくれました。『草の根の叫び:町のヤスクニ闘争の記録』という本で、渡部敬直(わたなべひろなお)という牧師の闘いを記録したものです……ご存じの方も多いかもしれませんが、靖国神社というのは、ただの神社ではありません・・・・・・