No.40【2023年?令和5年?

◆「2023年」が始まりました!……それとも、「令和5年」が始まりました? みなさんは、どちらの言い方がしっくり来るでしょうか。「西暦(=2023年)」を使うのか、それとも、「和暦(=令和5年)」を使うのか……。「別にどっちでもいいんじゃね?」と思う人もいるかもしれませんが、実はクリスチャンにとって、どっちを使うのかは意外と重要なんです。

◆「和暦」では、「令和」「平成」「昭和」「大正」「明治」などの“元号”を使います。天皇が替わるたびに、元号も変わるわけです。このルールのことを「一世一元」と言いますが、これは「一人の天皇の世(=支配)につき、一つの元号を使いましょう」という制度です。つまり、元号を使うということは、「天皇が支配する“世”」を認める、ということなんです。

◆それに対し「西暦」では、天皇の即位に基づいてではなく、イエス様の誕生に基づいて年を数えます。イエス様の誕生前の年には「BC=BeforeChrist(キリスト以前)」を使い、誕生後の年には「AD=AnnoDomini(主の年)」を使うわけです。実際には計算ミスがあったせいで何年かズレちゃってるんですが、「イエス様の誕生に基づいて数える」という考え方自体が大切です。もちろん、「クリスチャンは和暦を使っちゃダメ!西暦だけOK!」ということではありません。でも、「“世”を支配するのは誰か」を意識することは重要です。