No.58【就任式でも「誓ってはいけません」?】
◆本日の礼拝後には、「役員就任式」と「伝道師就任式」が行われます。会社や学校などでも、「社長就任式」や「校長就任式」があるそうですが、教会の就任式の“特徴”を挙げるとすれば、それは“神の御前で誓約をすること”でしょう。そういう意味では、米国大統領の就任式とも似ているかも? 彼らは宣誓の最後に “So help me God.(神よ、助けたまえ)”と語ります。
◆ところで、イエス様が「決して誓ってはいけません」(マタイ5:34-37)と命じているので、「あれっ、就任式でも誓っちゃダメなんじゃないの…?」と思うかもしれません。しかし、イエス様が言いたかったのは、「誓いは悪だから全て禁止!」ではなく(第一テサロニケ5:27の脚注や、黙示録10:5-6を参照)、「誓う必要もないくらい誠実な人間であれ」ということです。(少なくとも当時は、大げさな誓いの言葉で不誠実さを隠す人々が多かったようです。)
◆ちなみに、教会の就任式で注目すべきは、“参列する教会員も誓約をする”ということです。「伝道師さん、せいぜい頑張って」とか、「役員ってなんか大変そう」という“傍観者目線”ではなく、「私たちもこの人たちを支えます」という“当事者目線”の表れです。「あなたがたはキリストのからだであって、一人ひとりはその部分」(第一コリント12:27)だからです。