No.67【コストナーさんご夫妻】

◆「知保子コストナーさん、あんな辛い思いを経験して来ているとは。 国立音楽大学って言うから、良いとこのお嬢さんだと思ってたよ。」コンサート後に参加者が書いた感想を、僕も共感しつつ読みました。いわゆる“上流階級”の家に生まれながらも、ご両親から受けた過剰な期待に耐えきれず心を病み、しかしそのような中でキリストに出会った知保子さん。心の傷、家族の傷が、長い時間を経て癒やされていく。希望と励ましに満ちた歌声でした。

◆コンサートはさることながら、ドイツ人のご主人クリストフさんにも感銘を受けました。精神的な不調を抱える知保子さんを何十年間も支え続け、知保子さんが音楽活動を始めた際には自ら音響の勉強をしてコンサートの裏方として付き添い、知保子さんがミスをして落ち込む時には「知保子は良くやっている」と声をかけて励ます。「人がひとりでいるのは良くない。わたしは人のために、ふさわしい助け手を造ろう」(創世記2:18)という御言葉を思い出さずにはいられません。お二人の歩みが、主にあってますます祝されますように!