No.20【「終戦記念日」と「富国強兵」】

◆ 明日(8月15日)は「終戦記念日」です。日本の教科書では「第二次世界大戦が終わった日」と説明されることが多いですが、たとえば米国では9月2日(日本が降伏文書に調印した日)が「戦勝記念日」ですし、英国では5月8日(ドイツが降伏文書に調印した日)が「記念日」です。国によって「終戦日」が異なっていることは、第二次世界大戦の複雑さを示していますが、いずれにせよ、8月15日(日本がポツダム宣言を受託した日)に平和を祈ることは大切でしょう。

◆ 明治期の日本が掲げた「富国強兵」はもともと、紀元前の中国大陸で使われた標語らしいのですが、これが日本でも採用され、昭和期の侵略戦争の土台を形成したことは残念です。今月の月間聖句は箴言30章8節後半ですが、前後の文脈を読むと、その深みに驚かされます。


30:7 二つのことをあなたにお願いします。
私が死なないうちに、
それをかなえてください。

8 むなしいことと偽りのことばを、
私から遠ざけてください。

貧しさも富も私に与えず、
ただ、私に定められた分の食物で、
私を養ってください。

9 私が満腹してあなたを否み、
「主とはだれだ」と言わないように。

また、私が貧しくなって盗みをし、
私の神の御名を汚すことのないように。