No.78【“信教の自由”とは?】

◆昨日のオンラインセミナー〈『宗教2世』問題から考える:教会教育と信仰継承〉の中で、次のような質問がありました。「子どもたちの“信教の自由”を守ることと、子どもたちにもキリスト教の信仰を持ってほしいと願うこととは、矛盾する考えになるのでしょうか…?」

◆山口陽一先生の答えは次のようなものでした。「“信教の自由”とは、国家が国民に対して果たすべき責任です。信教の自由と信仰継承はまったく矛盾しません。 」これは非常に重要なポイントです。“信教の自由”は憲法20条に書かれていますが、そもそも憲法というのは、「国民」 よりも 「国家」 が守るべきものです。“信教の自由”が定められ、“政教分離”が定められているのは、日本が再び、天皇や靖国神社によって暴走するような国に戻らないためです。

◆もちろん、子どもたちにキリスト教信仰を強制すべきではありません。セミナーの中で山口先生が語られたように、「カルトは判断停止と服従を求めますが、キリスト教は考えて決断し従うことを促します。」―――“考えて決断し、イエスに従う弟子”が増えていくなら、この日本は、侵略戦争の過ちを繰り返すことなく、神の祝福を受ける国となれるはずです。