No.84【「“祝福”と“恵み”の違いって何ですか?」】

◆本日の礼拝後には“子ども祝福式”が行われますが、そもそも「祝福」とは何でしょうか?「ノア先生、今さらの質問で恥ずかしいんですが、“祝福”と“恵み”の違いって何ですか?」と尋ねられたこともあります。「恥ずかしくないです!」と言って、 次のようにお答えしました。

◆「恵み」という言葉の基本的な意味は、“受け取る資格がない人に与えられる幸い”です。赦される資格がないのに赦される。愛される資格がないのに愛される。これが「恵み」です。他方で、「祝福」 の特徴は、“周りに広げるために与えられる幸い”です。神様はアブラハムに、「わたしは、あなたを大いに祝福し……あなたの子孫によって、地のすべての国々は祝福を受けるようになる」(創世記22:17-18)と言われました。アブラハムだけではなく、周りにも広がるのが「祝福」なのです。それゆえペテロも、「悪に対して悪を返さず……逆に祝福しなさい。あなたがたは祝福を受け継ぐために召されたのです」(第一ペテロ3:9)と命じました。

◆「あなたが幸せに生きてくれればそれでいい」という願いは、間違いではないでしょう。しかし、それだけで本当の幸せは得られません。“子ども祝福式”における私たちの祈りは、「あなたが」だけにとどまらない祝福を子どもたちが知り、まことの幸いを生きることです。