No.6【孝司おじいちゃん】

◆ 母方の祖父(孝司(たかし)おじいちゃん)が天に召されました。88年の愉快な人生でした。先週の水曜(4日)の朝に病院で息を引き取り、翌日の木曜(5日)に葬儀。「司式はノアがやってね」と母に言われてしまい、元牧師の父に助けてもらいながら、なんとか役目を果たしました。「孫に司式をしてもらえるなんて、おじいちゃん幸せだね」と色んな人が言ってくれました。

◆ 1933年に東京の飯田橋(で生まれた孝司さんは、第二次大戦の空襲を避けるために山形へ疎開した後、青森の親戚に養子にもらわれたそうです。その後、歯医者になるために東京で勉強し、そこで美人の女の子(允子(まさこ)(おばあちゃん)と出会ってお嫁にもらい、允子さんの親戚がいた新潟に行って歯科医院を開き、ボクの母を含む3人の子どもたちを育ててくれました。

◆ もともとはキリスト教とは縁遠かった孝司さんでしたが、娘(ボクの母)がクリスチャンになったことをきっかけに、キリスト教との関係がうっすらと始まっていきました。娘が突然「洗礼を受けたい」と言ったときや、数年後に「牧師と結婚する」と言ったときには、孝司さんと允子さんは反対したそうですが、まさか30年以上も後になってから、二人とも洗礼を受けることになるとは…。「孫に司式してもらえるなんて幸せだね。」「はい、孫も幸せです。」