聖書の説教

聖書の説教
マルコ12:18-27「生きている者の神」(宣愛師)

・・・・・・聖書とは何でしょうか。聖書には何が書かれているのでしょうか。もちろん聖書には、色々と細かいルールも書かれています。上手に生きていくための知恵も書かれています。しかし究極的には、聖書において語られているのはたった一つのことです。それは、“死すべき人間と永遠の契約を結ばれた神”のことです・・・・・・

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ヨハネ4:7-26「まことの礼拝」(まなか師)

・・・・・・「水」について話していたはずなのに、どうして急に夫が出てくるのか。どうして急に話題を変えたのか。一体なんなの? 彼女も面食らったでしょう。……しかし、実は話題が変わったわけではありませんでした。イエス様は彼女に、問いたかったんです。「あなたはこれまで、何によって自分の渇きを満たそうとしてきたのか?」・・・・・・

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マルコ12:13-17「神に返しなさい」(宣愛師)

・・・・・・「カエサルのものはカエサルに、神のものは神に返しなさい。」このイエス様の言葉は、聖書の中でも最も有名な言葉の一つです。ところがこの言葉は、最も有名な言葉であると同時に、最も間違って解釈されている言葉でもあるようです。インターネットで調べてみましたら、この言葉の説明として、「物質への興味と精神への興味とは別物だ」というような考え方が紹介されていました。物質世界はカエサルの領域で、精神世界は神様の領域だ、というわけです・・・・・・

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マルコ12:1-12「愚かな主人の愛」(宣愛師)

・・・・・・しかし、このたとえ話の中で最も愚かだったのは、この農夫たちではないと思うんです。たしかに、遣わされてきたしもべたちを殺し続け、最後には息子さえも殺してしまった、この農夫たちの愚かさは常軌を逸しています。ところが、この農夫たち以上に愚かであったのは、むしろこの主人ではないでしょうか・・・・・・

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マルコ11:27-33「わたしに答えなさい」(宣愛師)

・・・・・・「キリストが復活したというのは、弟子たちの作り話じゃないのか?」「この世界を神が造ったとは本当だろうか?」「神がいるなら、なぜこの世界にはこんなにも苦しみが多いのだろうか?」……もちろん、疑問を持つことは悪いことではありません。むしろ、あまり深く考えずに信じてしまうよりは、疑問から逃げずにしっかり悩んだ上で慎重に信じたほうが良いと思います。そのほうが確かな信仰になると思います。ただし、そこで私たちが注意すべきことは、一方的に疑問をぶつける権利が、私たち人間の方にあると思い込んでしまうことです・・・・・・

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創世記22:1-5, 9-12「人が神にならないために」(宣愛師)

・・・・・・イサクはアブラハムの人生の全てでした。「この子さえ立派に育ってくれれば、私は幸せだ。この子さえ立派に育ってくれれば、私の人生は大成功だ。この子さえ、この子さえ立派に育ってくれれば……。」しかし、イサクの立場になって考えてみてください。「お父さんの幸せは、僕にかかっている。お父さんの人生が成功するかどうかは、僕が立派に育つかどうかにかかっている……。」こんなに大きなプレッシャーに、イサクは耐えられるでしょうか・・・・・・

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秋山善久師「問われた信仰告白」(マタイ22:41-46)

※本日は仙台のぞみ教会と盛岡みなみ教会の合同礼拝(第9回)でした。主任牧師の秋山善久先生が仙台から来てくださり、説教と聖餐式のご奉仕をしてくださいました。また、礼拝後には二十歳祝福式を行いました。

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伝道者12:1-2, 13-14「十字架の喜」(宣愛師)

・・・・・・東日本大震災が起こった時、「なぜ東北の人たちがこんなにも苦しまなければならないのか?」という疑問を持った人々がいました。それは当然の疑問だと思います。しかし、その疑問に対してある人々は、というか、一部のキリスト教徒は、「東北地方の人々はイエス・キリストを信じず、偶像礼拝をたくさんしていたからだ」という答えを提示しようとしたのです。「東北地方の人々がキリストを信じなかったから、神が地震と津波によってさばきを下したのだ」というわけです・・・・・・

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マルコ11:20-25「恨んでいることがあるなら」(宣愛師)

・・・・・・キリスト教会では「除夜の鐘」は突きませんし、鐘の音を聞くことによって煩悩が清められるとは考えません。でも、「一年の最後に心を清めたい」「綺麗な心で新しい年を迎えたい」という思いは、私たちも同じだと思います。新年を迎えようとしている私たちの心は、きよめられているでしょうか。それとも、煩悩が、欲望が、罪の汚れが、心の奥底にこびりついているでしょうか。大晦日を迎えた今、「除夜の鐘」が目指している心の清めを、私たちも求めたいと思います・・・・・・

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ピリピ2:5-11「サウイフモノニ」(宣愛師)

・・・・・・みなさんご存知の通り、「雨ニモマケズ」と呼ばれる宮沢賢治の詩です。この詩は、宮沢賢治が37歳で亡くなる数年前に、手帳に書き遺していたものです。……ところでみなさんは、この詩の“モデル”となったと言われる人物のことをご存知でしょうか。そして、その人物がキリスト教徒だったということをご存知でしょうか。それは、宮沢賢治と同じく岩手の花巻に生まれ育った、斎藤宗次郎というクリスチャンでした・・・・・・

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