マルコの福音書

聖書の説教
マルコ4:35-41「どうして怖がるのですか」

・・・・・・私たちクリスチャンも、「無事」という言葉をよく使うと思います。「〇〇礼拝が無事に行われますように」とか、「子どもたちが無事に成長しますように」など、「無事」を祈ることがよくあります。しかし、果たして私たちの祈りは、「無事」を祈る祈りでいいのでしょうか?・・・・・・

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聖書の説教
マルコ4:21-34「秘められた神の国」

・・・・・・教会がどんなに大きな不安の中にあったとしても、私たちがどんなに心配してしまうとしても、「全てのことは主の計画の内にあり、主から出ている」。……では、私たちはどのようにして、「主の計画」を知ることができるのでしょうか? 「主の計画」とはどのような計画なのでしょうか? その答えを教えてくれるのが、今日の聖書箇所に出て来る四つのたとえ話です・・・・・・

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聖書の説教
マルコ10:13-16「子どもたちを来させなさい」

・・・・・・説教準備を始める前、なんとなく私は、「子どもたちをどのように祝福したら良いのか」とか、「イエス様は子どもたちをどのように祝福したのか」とか、そういう説教をすることになるのかなと想像していました。ところが、今日の聖書箇所や前後の文脈を何度も読んでみたり、いろいろな研究者が書いた聖書の注解書を読んだりする中で、「ああ、今日の聖書箇所の最も重要なポイントは、“子どもが祝福される”ということよりも、“弟子たちが叱られる”ということだ」と気づいたんです・・・・・・

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聖書の説教
マルコ4:1-20「イエスの"謎"に喰らいつく」

・・・・・・「たとえ」という単語は、ギリシャ語ではたしかに「たとえ」という意味しかないので、日本語の聖書では「たとえ」と訳しています。ただ、イエス様が話していたヘブル語やアラム語では、「たとえ」という言葉には、“謎”とか“なぞなぞ”という意味も含まれているんです・・・・・・

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聖書の説教
マルコ3:31-35「イエスは家に帰らない」

・・・・・・統一教会のことが話題になってから、「宗教は家族を壊す」というイメージが広がっています。「宗教は大切な家族を壊す」とか、「宗教は大切な家族を奪う」というイメージが広がってしまっています。……少なくとも今日の聖書箇所を読むと、「キリスト教は家族を壊す」と言われても仕方がないような気がしてしまいます・・・・・・

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聖書の説教
マルコ3:20-30「イエスはおかしくなった」

・・・・・・いや、もしかすると私たちは、もうすでに「おかしくなった」と思われているのかもしれません。「どうしてあの人たちは、せっかくの日曜日の休日に、教会なんかに集まっているんだ?」とか、「どうしてあの人たちは、せっかく働いて稼いだ給料を、献金なんて言って献げてしまうんだ?」と、不思議に思われているかもしれません・・・・・・

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聖書の説教
マルコ3:13-19「彼らをご自分のそばに」

・・・・・・その先輩牧師はこんな質問をしました。「イエス様が十二人の弟子たちを選んだのは、何のためだったと書いてありますか?」そこで私は、「宣教をさせることと、悪霊を追い出させることです」と答えようとしたんですが、私よりも先に別の人が、「ご自分のそばに置くためです」と答えまして、「あっ」と思いました・・・・・・

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聖書の説教
マルコ3:7-12「イエスが行っておられること」

・・・・・・「イエスが行っておられること」とは何でしょうか? 病気を治したり、悪霊を追い出したりすることでしょうか? もちろんそれもそうでしょう。しかし、「汚れた人々」にとっては、〈イエスという人が本当に病気を治せるかどうか〉も重要なことでしたが、そもそもの問題として、〈イエスという人が汚れた自分たちを受け容れてくれるかどうか〉が重要だったわけです・・・・・・

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聖書の説教
マルコ3:1-6「彼らは黙っていた」

・・・・・・イエス様の問いかけはシンプルでした。「安息日に律法にかなうのは、神の御心にかなうのは、善を行うことか、悪を行うことか? たましいを救うことか、見殺しにすることか?」小さな子どもでも、すぐに答えの分かる質問です。パリサイ人たちだって、正しい答えは分かったはずです。しかし、「彼らは黙っていた。」これが、パリサイ人たちの罪でした・・・・・・

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聖書の説教
マルコ2:23-28「安息させる権威」

・・・・・・「安息日」は土曜日なのか、それとも日曜日に変わったのか……? もちろん、大切な議論ではあると思います。でも、それよりも大切なのは、「そもそも安息日は何のために造られたのか?」ということです。……申命記5章14節には、「安息日」が何のために造られたのかがはっきりと書かれています・・・・・・

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