マルコの福音書

聖書の説教
マルコ3:1-6「彼らは黙っていた」

・・・・・・イエス様の問いかけはシンプルでした。「安息日に律法にかなうのは、神の御心にかなうのは、善を行うことか、悪を行うことか? たましいを救うことか、見殺しにすることか?」小さな子どもでも、すぐに答えの分かる質問です。パリサイ人たちだって、正しい答えは分かったはずです。しかし、「彼らは黙っていた。」これが、パリサイ人たちの罪でした・・・・・・

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聖書の説教
マルコ2:23-28「安息させる権威」

・・・・・・「安息日」は土曜日なのか、それとも日曜日に変わったのか……? もちろん、大切な議論ではあると思います。でも、それよりも大切なのは、「そもそも安息日は何のために造られたのか?」ということです。……申命記5章14節には、「安息日」が何のために造られたのかがはっきりと書かれています・・・・・・

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聖書の説教
マルコ2:18-22「なぜ断食をしないのか」

・・・・・・もちろん、断食自体は悪いものではありません。……もしも誰かから、「お祈りに集中したいので、断食をしてみたいんですけど、どうでしょうか?」と相談されたら、私はきっと、「体調を崩さない程度なら良いと思いますよ」と答えると思います。ただし、もしもその人が断食をしようとしているのが、日曜日だったとしたら、私は、「日曜日だけはダメです」と言うでしょう・・・・・

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聖書の説教
マルコ2:13-17「罪人を招く」

・・・・・・でも、たとえばそこに、「佐藤師:キャバクラ店見学」とか、「佐藤師:風俗店関係者と食事会」というような予定が書かれていたとしたら、どうでしょうか。みなさんはきっと、「ノア先生、これはどういうことですか」と問い詰めたくなるでしょう。いや、私に直接は聞かないとしても、役員の悟さんや学さんに、「なぜ、あの人はあんな人たちと一緒に食事をしているのですか」と、クレームを入れるかもしれません・・・・・

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聖書の説教
マルコ2:5-12「罪を赦す権威」

・・・・・・律法学者たちが心の中で考えていたことは、正しかったのです。神おひとりだけが、人間を罪に定めたり、赦したりする権威を持っているのであって、神様以外の存在は、そのような権威を決して持っていない。だから、このイエスという男が突然、中風の人に向かって、「あなたの罪は赦された」などと言うことは、神への冒涜に他ならない・・・・・・

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聖書の説教
マルコ2:1-5「"世間様"とイエス様」

・・・・・・「あなたは神様を信じていますか?」と聞かれたら、「いいえ、私はどの神様も信じていません」と答える人が、日本には多いと思います。でも、多くの日本人は、「世間様」という神様を信じているのではないかとも思います。「そんなことをしたら世間様にどう思われるか」とか、「そんなことをしたら世間様に申し訳が立たない」とか、まるでほかの人々の目を神様のように恐れて、「世間様教」という宗教を作り出している・・・・・・

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マルコ1:43-45「闘いの始まり」

・・・・・・イエス様は、「どうだ? ツァラアトも治せるなんてすごいだろう? さあ、今すぐ皆のところに行って、わたしの奇跡の素晴らしさを皆に知らせてあげなさい」とは言いませんでした。むしろイエス様は、「だれにも何も話さないように気をつけなさい」と言ったのです。なぜでしょうか?……それは、イエス様には〈目立ちすぎてはいけない理由〉があったからです・・・・・・

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聖書の説教
マルコ1:40-42「深くあわれみ、彼にさわり」

・・・・・・実は、「深くあわれみ」という言葉は、おそらく元々のギリシャ語では、「怒って」という言葉でした。……それでは、どうしてイエス様はこのとき「怒った」のでしょうか? ツァラアトに冒されている人が、ルールを破って勝手に近づいてきたことに怒ったのでしょうか?・・・・・・

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マルコ1:32-39「さあ、別の町へ行こう」

・・・・・・どうしてイエス様は、悪霊たちを黙らせたのでしょうか?「彼らがイエスのことを知っていた」、つまり、〈イエス様が神の子キリストだということを知っていた〉なら、黙らせるのではなく、むしろ喋らせておいたほうが良いのではないでしょうか? そうすれば、たくさんの人々が、イエス様がキリストだということを信じられるのではないでしょうか?・・・・・・

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マルコ1:29-31「捨てられた家、救われる家」

・・・・・・家庭と教会の両立。この問題はしばしば、私たちクリスチャンを苦しめます。「イエス様なんて信じないほうが、私も私の家族も幸せなんじゃないか」と思うことだってあるかもしれません。「教会なんて行かないほうが、家族と家でゆっくり過ごせるし、もっとたくさん出かけられるし、私にとっても家族にとっても、良いことなんじゃないか」と思うことだってあるかもしれません・・・・・・

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