No.193【 「寒いね」 と 話しかければ 】
◆氷点下の毎日に、体調を崩しがちなこの頃。盛岡の大先輩たちも「今年の盛岡は寒い!」と仰っていたので、試しに気象庁のデータを調べてみたところ、2023年1月の平均気温は「-1.4℃」で、2024年1月は「0.8℃」、2025年1月は「0.1℃」、そして2026年1月は(まだ十日分の記録ですが)「-2.3℃」でした。暖冬に慣れた身体が、悲鳴を上げていたようです。
◆そんな厳しい冬ですが、「寒い!」と話せる仲間がいることは幸せだなあ、と思います。もし盛岡の大先輩たちに、「これくらいの寒さで弱音を吐くな!」などと言われていたら、心までポッキリ折れていたかもしれません。俵万智さんが『サラダ記念日』で詠んだ短歌を思い出します。〈「寒いね」 と 話しかければ 「寒いね」 と 答える人の いるあたたかさ〉
◆ローマ書12章15節で、使徒パウロも次のように語りました。〈喜んでいる者たちとともに喜び、泣いている者たちとともに泣きなさい〉―――「同情するなら金をくれ」と言われてしまうような上っ面の共感ではなく、ともに涙を流せるほどの共感は、人の心を救います。そして心を救うだけでなく、温めるだけでなく、具体的な助け合いに繋がっていくのです。


