No.197【暗唱聖句の思い出】
◆小学生だった頃、母が突然「箴言の第1章をぜんぶ覚えてみよう!」と言い始めました。なぜかやる気になったらしい僕は(何らかの報酬があったに違いありません)、1章1節の「イスラエルの王、ダビデの子、ソロモンの箴言……」から覚え始めます。結局1章全部は無理でしたが、16節くらいまでがんばりました。今でも半分以上は覚えていると思います。
◆世界人口の0.2%しかいないのに、ノーベル賞受賞者の20%を占めているユダヤ人たち。彼らの優秀さの秘訣は“暗唱”だと言われます。キツツキのように身体を前後に揺らしつつ、ぶつぶつと文章を発音しながら、トーラーやタルムードなどの内容を記憶していくのです。そして、二人一組の対話(ハブルータ)によって、記憶した内容を実践レベルに落とし込む。
◆暗記しなくても、ネットで調べられる時代です。しかし、重要な局面で意味を成すのは、身体の外側ではなく、内側に染み込んだ知識なのかもしれません。「私は あなたのおきてを喜びとし あなたのみことばを忘れません。……たとえ君主たちが座して 私に敵対して語り合っても このしもべは あなたのおきてに思いを潜めます。」(詩篇119篇15節, 23節)

