No.175【「われわれは戦争をしたくない」】

◆一昨日の“金曜ロードショー”で、『火垂るの墓』を初めて観ました。“反戦”がテーマだと勝手に想像していましたが、高畑監督自身は次のように語ったそうです。「こうした作品が反戦につながり得るかというと、私は懐疑的です。……なぜか。為政者が次なる戦争を始める時は『そういう目に遭わないために戦争をするのだ』と言うに決まっているからです。」

◆社会学者のアンヌ・モレリが、「戦争プロパガンダの10原則」をまとめています。「①われわれは戦争をしたくない。②しかし、敵側が一方的に戦争を望んだ。③敵の指導者は悪魔のような人間である。④われわれは領土や覇権のためでなく、偉大な使命のために戦う。……⑨われわれの大義は神聖である。⑩この正義に疑問を投げかける者は裏切り者である。」

◆ロシアや中国や北朝鮮などについて、“敵の指導者は悪魔のような人間である”と宣伝するプロパガンダに、(一定の事実が含まれているとしても)巻き込まれてはいないでしょうか。終戦から80年、敵対的な言説が広がる今こそ、主のみことばに耳を傾けたいと思います。「あなたがたの敵を愛しなさい。あなたがたを憎む者たちに善を行いなさい。」(ルカ6:27)