No.177【「風は思いのままに」】

◆「霊」も「風」も「息」も、ヘブル語では同じ“ルーアハ”です。天地創造が始まった時には、「闇が大水の面の上にあり、神の霊(ルーアハ)がその水の面を動いていた」(創世記1章2節)と記されています。ノアの時代に洪水が起こり、世界が再び「大水」に飲み込まれた時にも、「神は地の上に風(ルーアハ)を吹き渡らせた。すると水は引き始めた」(8章1節)と語られます。神の“ルーアハ”が吹くとき、死と混沌の世界は、いのちと希望の世界に生まれ変わるのです。

◆奴隷だったイスラエル民族がエジプトを脱出したときにも、「は一晩中、強い東風(ルーアハ・ヤム)で海を押し戻し……水は分かれた」(出エジプト14章21節)と記録されています。イスラエルが罪を犯して滅びかけていた時には、「わたしがおまえたちに息(ルーアハ)を吹き入れるので、おまえたちは生き返る」(エゼキエル37章5節)という約束が宣言されています。

◆窓を開けると、新鮮な空気が流れてきます。深呼吸をすると、緊張した心は和らぎます。神の霊が吹くと、世界は変わります。死は命に、闇は希望に、奴隷は自由人になるのです。「風は思いのままに吹きます。御霊によって生まれた者もみな、それと同じです。」(ヨハネ3:9)